うちの猫がこんなに可愛いわけがある

カメラ買ったよ~からの写真撮影の試行錯誤記事、第二弾です。

第一弾はこちら。

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今回の被写体は、猫です。

うちの猫ちゃんは、2019年に保護したシャム系の雑種です。猫と一緒に暮らすのが初めてなので、2年近く経過した今も「こんなに愛くるしい生き物がこの世に存在するとは…神の奇跡…!」の連続です。

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はい、かわいい。この写真は前のカメラ、PENTAX K-S1で。

保護した経緯と猫初心者苦労は、この記事に書きました。名前はミロで、女の子です。

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猫登場によって、カメラの役割もいきなり猫撮りに振られ、2020年の写真フォルダの内容はこんなになった。猫以外だと旅行でしかカメラを持ち出していない。

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新しいカメラも同様に、うちの猫をいかにかわいく格好良く美しく生命力いっぱいに撮るかが課題になってくる。

SONY製品だと「動物リアルタイム瞳AF」がついているのでちょっと惹かれたが、X-S10でも充分にファンタスティックな写真にしてくれるはず。

まずはフィルムシミュレーションだ。ミロの毛や目の色味をもっとも素晴らしく見せるのは、どの設定なのか。

もう面倒なので、結論から言います。


ASTIA/ソフトです。

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ポートレート向きの設定のひとつで、PROVIA/スタンダードよりもあざやかかつやわらかくなる。

あ、写真は今回もトリミング・サイズ変更以外の補正なしで掲載する。写真サイズは前回とちょっと変えて、1200px:849pxの白銀比にした。

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しかし結論だけも味気がないので、フィルムシミュレーションブランケットによる3種類の設定と比べてみる。

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PROVIA/スタンダード

天気もあるが、ややくすんだ色味になる。

 

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Velvia/ビビッド

あざやかになるが、鼻から口の線やマズルの輪郭、髭の根元の凹凸などが塗りつぶされてしまう。 

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クラシックネガ

背景の和風とはあっているが、これもマズル周りがつぶれる。青い目のあざやかさが出ないのもったいないし。

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クラシッククローム

目の青さ、こっちなら毛の色ともあってるかな。

シャム系の特徴は四肢の先や耳・顔のポイントカラーなので、焦げ茶色~白を階調豊かに表現してくれるとうれしいのだ。ミロの毛の色だと、シアンよりもマゼンダ寄りの処理が似合っている。

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モノクロ
フィルムシミュレーションのモノクロ設定は、ACROSとただのモノクロがあるのだけど、ACROSは4種類もあり、まだうまく使いこなせない。でも、ただのモノクロも階調豊かですねえ。

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ETERNA/シネマ

映画撮影用のフィルムの色味。映画好きとしては期待していたが、生き物らしい躍動感も消えてしまう。

 

ミロが止まってくれてるうちに、こういうショットをたくさん撮って、私はASTIA/ソフトが最適だと思った。

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夜の室内ではこうなる。冬毛でもっふもふ。瞳孔も開いている。ISOは1600だ。

ISOの設定は範囲内オートなのだが、X-S10は気軽に限界まで上げたがる癖がある……気がする。800まではJPEGだとノイズがほとんどないと読んだので、昼の外なら800までにした。ちなみに、カスタム登録機能はまだぜんぜん使いこなせておらず、ISOの切り替えもスムーズとは言い難い。

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アップだとこんな。右耳の生え際の毛の細かさ、鼻の濡れもつややかだ。AFが早いのありがたいね。

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「写真ばっかり撮ってへんで、我をお散歩につれていくんや」

 

というわけで、外に。

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桃が咲くまではあとちょっと。これもASTIA/ソフト。

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サンシュユ(山茱萸)は見ごろ。

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曇りだと、クラシックネガの儚さが映えるな。

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ミロもご機嫌に、灯籠の上にジャンプしてポーズを決めてくれる。

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かわいい! 凛々しい! 美しい!

以上、うちのフォトジェニックキャットの紹介でした。