2日目その2 ヒヴァ:イチャン・カラ
ヒヴァは曇り空ながらタシケントより暑く、ブルゾンを脱いで春秋ニットとジーンズになる。私は極度の寒がりなのでTシャツの人も見かける気温です。宿の周りは小道が多い。地図を見ているのに迷いながら歩き、メインゲートの西の門(オタ・ダルヴァザ門)にたどりつく。
3日使えるイチャン・カラ施設の共通入場券を購入する。入れる施設が少ない安いチケットもあったが、私は面倒くさくて全カバーのです。15万スム(1900円)。現地の物価からすると高いものの、正価なのでね。レシートタイプでQRコードが印字されていて、各施設の入り口でタッチして入る。反応しにくいときもあった。
真ん中のがタッチゲート。西門の両側には土産物屋があって、扉には彫刻がびっしり。
続きを読む2日目その1 タシケント~ウルゲンチ~ヒヴァ
4月17日(水)
【主なスケジュール】
6:00 タシケント 出発
7:25 タシケント空港 発
8:55 ウルゲンチ空港 着
10:00 ヒヴァ メロスB&B 着
ヒヴァ イチャン・カラ 観光
ヒヴァ メロスB&B 泊
午前6時出発にあわせて、5時起床。前夜に買ったパンとりんごを口に入れるがあまり食べられず。私の場合、海外の食事はちょっとした違和感が勝って日本ほど食べられない。特に旅の始めは食が細い。元来食いしん坊なので、これに気付くまでは「あの店にもこの店にも行きたいぞ食べるぞ」→「なんで無理なの…」の繰り返しだった。仕方ない。
タクシーが来るまでに外を散策して写真を撮るつもりでいたのに、ここでトラブルが発生する。部屋の扉の鍵が回らない。この鍵の固さには前日から手こずっており、やばいなと思っていたらとうとう動かなくなった。旅をするうちに知っていくのだが、ウズベキスタンの鍵は日本とは違う。見た目は普通のシリンダー錠なものの、1回転目で半分閉まって2回転目に完全に閉まる構造だ。そして固い。どこの宿でも開け閉めに苦労した。それを差し引いても、このドアの鍵は途中から回らない。数分格闘したのちに私はあきらめ、アパートの外に出て、ドライバーさんに助けを求めることにした。
人生で「ヘルプ・ミー」って言う機会がやってくるとは思わなかったよ! そして迎えを頼んでおいて良かった…最悪閉まらなくてもドライバーさんが管理人さんへの証言をしてくれる…。そのドライバーさんもうんうん唸りながら鍵を回そうとするが動かず「トゥー・ディフィカルト…」に同意してもらえる。それでも最後には鍵がかかって無事に出発できました。
早朝のタシケント市内を走って、国内線の空港へ。国際空港とは場所が離れている。
空港と駅のデザインはこの白と青で統一されていた。見た目も機能もコンパクトだ。
続きを読むはじめに~旅行準備
私が初めてウズベキスタンという国名を知ったのは、Twitterだったと思う。青いタイルで覆われたモスクの写真がRTで回ってきて、写真を撮りたい場所だなと思った。その次に見たのは、おはるさんという方のTogetterだった。
もともと旅の体験談が好きで、エッセイ本や旅行ブログ、フォートラベルの旅行記も行く行かないに関わらず楽しく読んでいる。とりわけこちらの旅行ツイートは、当時4歳のぼんくんの振る舞いや周りの反応、そしておはるさんが撮られた写真と、すべての目線が優しく潤っていて旅の魅力が詰まっていた。
私は成人後の海外旅行は4回しか実施しておらず、英語力も底辺なので、マイナーな国への恐れは大きい。しかし、このまとめでウズベキスタンという国へのハードルがぐっと下がり期待値が大幅アップになった。調べるうちにマンガ『乙嫁語り』の舞台の地域、イスラム圏・砂漠・旧ソ連圏という未知の要素に大変心惹かれていた。
そわそわと航空券や現地での移動手段をチェックしはじめ、日程を決めて実行にいたった。準備の約半年間もとっても楽しんだ。