1日目 関西国際空港~仁川国際空港~タシケント

4月16日(火)

【主なスケジュール】

 9:30 日本 関西国際空港 発

11:20 韓国 仁川国際空港 着

15:45 韓国 仁川国際空港 発

19:20 ウズベキスタン タシケント国際空港 着

タシケント アート・スタジオ 泊

 

出発日、朝4時起床。
私と海外旅行といえば、旅行前鬱である。ひどいときは一週間前から旅行にまつわるすべてが不安になって当日の朝に最高潮を迎える。しかし今回はほぼ憂鬱に襲われずに家を出て、京都駅からシャトルバスに乗って関西空港までたどりついた。これはこれで何かのフラグではないかと思いながらも、大韓航空のカウンターに行く。

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事前にアプリでウェブチェックインしていたので、QRコードをチェックしてもらい紙のチケットを発行してもらう。右のは荷物預けチケット。

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スーツケースを預けたときに「本日は保安検査が大変混雑しているので、お早めに」と案内を受ける。4階の敷地を横断してさらに曲がってました。でも並んでみたら早く動いたので余裕を持ってクリアできた。出国ゲートは顔認証を通ったが、物足りなくてスタンプを押してもらった。免税店をスルーして搭乗口に向かう。

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乗る飛行機。となりのゲートは旅行会社がチャーターしたらしき「サマルカンド直行便」となっていた。日本でのウズベキスタンの人気ぶりが伝わってきたが、実際には日本人にはあんまり会わなかったですね。私が乗ったソウル行きの便は満席。道中で合計6回飛行機に乗って、席はすべて翼のすこしうしろにとった。

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瀬戸内海と中国地方。

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簡単な機内食も出た。


予定通り11:20に、仁川国際空港に到着。

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2018年にオープンしたばかりの第二ターミナル。きれいでした。案内板には日本語も載っていた。

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VR体験コーナー。レーシングカー、FLYING、宇宙体験があった。FLYINGは乗ってから高所恐怖症だったのを思い出して、垂直落下では目をつむってやりすごし……VRの意味とは…とってもスリリングでしたよ!!
その後、ソファで眠ったり本を読んだりと時間をつぶしてからタシケント行きのゲートに向かう。

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この便も満席に近かった。旅行客っぽい人はあまり見かけず、韓国人とウズベク人ばかりだと思う。

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機内食はチキンを選択。オレンジジュースを頼んだのにコーラが出てきた。別に良いけど。アルコールに弱いので旅の間は酒は一滴も飲まなかった。

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おそらく天山山脈。雪渓が美しい。

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タシケント上空。空港ぎりぎりまで民家が建っていて騒音が気になった。

以前のタシケント空港内は写真撮影厳禁だったそうだが、今は職員の前でカメラを使ってもまったく見咎められなかった。入国審査では何を聞かれたかも覚えていないので、一瞬だったのだろう。外に出ると荷物受け取り所になる。

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預入れ荷物は簡単には出てこないと聞いていたので、トイレを済ませてすみっこの両替所へ。ここでは日本円もスムに両替できた。私は300ドルをスムに変える。公定レートは1ドル=8,400スムで、2,520,000スムになる。うわさの札束はチェーン付きのビニールポーチに入れていました。一番高いお札が5万スム札だと思ってたら、途中で10万スム札を見かけたな。
そして荷物受け取り場所でスーツケースを待つのだが、これが長かった。異国に来たばかりだし、待っている人は減っていくしで不安がどんどん募っていく。ロストバゲッジしててもなんとかなるはず。そう言い聞かせても、良い気分にはまったくならない。それでもスーツケースは無事に出てきて、胸を張って空港の建物を出た。待ち時間は30分程度でした。

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空港建物の外観。雨上がりの湿った外気に迎えられる。春秋ニットに薄手のブルゾンとチノパンでちょうど良かった。足元はハイカットのスニーカーで、手荷物は無印のリュックサック、一眼レフは斜めがけ。
敷地の出口では、タクシー運転手が客引きに群がっている。私は宿経由で迎えを依頼していたので、宿名カードを掲げた方を発見して声をかけた。10ドルは高いが、夜だし安心を買いたかった。ドライバーさんは英語OKの50歳くらいの恰幅の良い男性でした。すぐにスーツケースを持ってもらって、ちょっと離れた駐車場まで歩く。

この日の宿は、アパート内の一室、いわゆる民泊になる。

www.booking.com

タシケント市内のホテルは1万円以上の旧ソ連系ホテルか、3000円程度のホステルに二極化されていて、私が希望する5000円程度のホテルが少なかった。民泊は初めてだったけれど、こちらは最高に近い評価を集めていたので決めた。
が、実はもうひとつの理由、「面倒なリクエストを受けてくれそうだから」のほうが大きい。私は最終日の朝にタシケントに戻ってきて夜の飛行機で日本に帰るのだが、駅や空港には日中の観光時に荷物を預かってくれる設備がないようだった。かといってスーツケースを引きずっていくのは無理なので、一度宿泊したホテルなら預かってくれるかなと事前にメールしてみたところ「OK! 同じオーナーがやってるアートホステルってところが近いから、そこで預かるよ! 無料で良いよ!!」と最高の返事をいただいた。ありがとう、ありがとうーーー!
口約束のみは心配もあったが、無事に預かってもらえたしホステルの方々もめっちゃ親切でした。でも、こういうサービスはお金とっていいんですよ!!!

タシケント市内を15分ほど移動して、アパートへ。建物は大きな交差点の角にあるので迷わないが、入り口は裏側でわかりにくかった。この場所が表側とは打って変わって暗く、空き地が駐車場になっていた。男性が数人たむろしており、物乞い(と書いていいのかな)らしき家族連れに声をかけられた。私の危機管理センサーが最高レベルになっていたせいもあるが、管理人さんを待っているあいだはドライバーさんと一緒で良かったと思った。

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外の扉には、センサー式の鍵がある。エサをやっている住人がいるらしく、猫ちゃんが何匹か集まっていた。外観は古いが、内部はリノベーションされている。

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サイトの写真通りにきれい&おしゃれ! 調理器具はレンジから包丁、お皿まで一式揃っている。1階なので、窓はブラインド必須だ。外の音がもろに入ってきて夜中に目が覚めた。翌朝にいっぱい写真を撮ろうと思っていたが、小さなトラブルで時間がなくなった。

さて、あらわれた管理人さん、ムスタファ氏は三十代くらいで最先端の若者風だった。聞き取りやすい英語で鍵や設備、0時までやっているスーパーを教えてくれた。タクシー代と宿泊代50ドルをまとめて支払い、レギストラーツィア(滞在登録)を発行してもらう。
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これがレギストラーツィア。ウズベキスタン旅行者はこの書類を各ホテルで発行してもらって持ち歩き、出国時にイミグレで提出しなければならない…と各旅行ガイドには口を酸っぱくして書いてあるのだが、なぜか出国時に言われなかったので、今も5枚とも私の手元にある。どこも名刺ほどの大きさの紙で、発行のためにパスポートをいったんホテルに預けなければいけない。このときは管理人さんが写真を撮っていた。
翌日は朝7時半の国内線に乗るので、6時に迎えに来てもらうことを確認してお別れする。こちらは5ドルで同じドライバーさんだった。

この時点で午後9時前で、疲れているし早く眠ってしまいたい。レトルトおかゆを持ってきているので朝食は足りている。けれど、外に出て買い物をする行為は異国に馴染む儀式に近いので、今晩中に済ませておこうと外出する。

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アパートを出たところの交差点。海外あるあるで、梅田のど真ん中並みにでかくラウンドアバウトで車のスピードは早く、信号を渡るのもどきどきする。スーパーマーケットは写真中央左のオレンジ色のネオンMAKROだが、先に道路を渡ったところにある映画館の前に行く。映画好きなので、ウズベキスタンの映画館を観察したかったのだ。

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道路沿いの広告看板にジェラルド・バトラーがいた!!! 異国で好きな俳優の顔を見たら安心しません? 私はした! たぶん『ハンター・キラー』の宣伝をしている。帰国してから見ました。おすすめ映画です! 

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映画館の入口横には、今後の上映予定ポスターがあった。左から『トイ・ストーリー4』『ライオンキング』『ジョン・ウィック3』『アベンジャーズ:エンドゲーム』。一文字も読めないけど、わかる、わかるぞ。ウズベキスタンの映画ファンも楽しみにしてるんだね!
この時期、世界の映画ファンが心待ちにしていた『エンドゲーム』は29日公開だから最速国の24日とほぼ変わらないし、『ジョン・ウィック3』は5月16日公開と日本の10月よりずっと早い。ううううらやましい。と映画欲を満たしたところで、スーパーへ。

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映画館で満足したらしく写真をぜんぜん撮っていない。ただ、朝食用に私がイメージしていたサンドイッチやお弁当的なものはまったくなく、パンもファミリー向けの詰合せやでかいナンしか売っていなくて困った。かろうじて2個入りのデニッシュとりんご1個とオレンジジュース2つを購入。1100スム(15円)。調理器具が揃ってる宿で良かったね! コーナー名は日本語表記もあった。

部屋に戻って、シャワーを浴びて就寝する。